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Overview (history, characteristics, attractions)
円月島(えんげつとう)は、和歌山県西牟婁郡白浜町の沿岸に浮かぶ小さな海食島です。海食作用によって島中央に丸い孔が開いており、その姿が満月(円月)に見えることから名づけられました。高さがあり海にぽっかりと開いた“穴”を通して夕日が沈む光景は特に有名で、写真愛好家や観光客に人気の景勝地です。
自然が作り出した造形美と海岸線の景観が魅力で、白浜温泉や白良浜とセットで訪れる人が多いスポットです。島そのものには上陸できませんが、岸からの眺めや夕方のシルエット鑑賞が主な見どころになります。
Highlights
- 円形の穴を通して見る夕日:日没時に穴の位置に夕日が重なると、まるで円い光輪が浮かぶような幻想的な景観が見られます。写真スポットとしてベストタイムは夕方のゴールデンアワー。
- 海と岩のコントラスト:青い海、白い波、黒っぽい岩肌の対比が美しく、季節や天候で表情が変わります。
- 周辺の海岸線散策:徒歩で周辺の海岸沿いを散策しながら、異なる角度から島を眺められます。早朝や夕方の静かな時間帯は特に雰囲気が良いです。
- 写真撮影のポイント:望遠で穴に沈む太陽を狙う、広角で前景を入れて雄大さを出すなど、様々な構図が楽しめます。
Access (nearest station, transportation, etc.)
- 最寄り駅:JR紀勢本線「白浜駅(しらはまえき)」が最寄り。駅からはタクシーや路線バスでアクセスします。
- バス/タクシー:白浜駅からタクシーで約10分前後。路線バス(白浜町内線や観光路線)を利用する場合は「円月島」や周辺のバス停で下車。運行本数は時期・曜日で変わるため事前確認を推奨。
- 車:阪和自動車道・南紀白浜ICから国道を経由して約15〜20分(交通状況により変動)。近隣に駐車スペース(有料/無料あり)がありますが、観光シーズンは満車になることがあるため早めの到着が安心です。
- 徒歩・自転車:白良浜や白浜温泉エリアから徒歩やレンタサイクルで行ける距離。散策を兼ねて訪れるのもおすすめです。
Estimated stay (estimated time required)
- 短時間観覧:15〜30分(写真撮影・景観のみ)
- ゆっくり散策・撮影:30分〜1時間(周辺の海岸を歩いたり複数のアングルで撮る場合)
- 夕日狙いの場合:日没の30分前には到着して構図を決めることを推奨
Nearby spots
- 白良浜(しららはま):白い砂浜が続く有名なビーチ。夏は海水浴客で賑わいます。
- 白浜温泉:古くからの温泉地。日帰り入浴施設や旅館が多数あります。
- アドベンチャーワールド:パンダをはじめ動物展示や遊園施設が揃う人気スポット(家族連れにおすすめ)。
- 三段壁(さんだんべき):断崖絶壁と洞窟見学が楽しめる景勝地。船で海中を観察する遊覧もあり。
- 千畳敷(せんじょうじき):広大な岩礁の景観が見事なビュースポット
- とれとれ市場:地元の海産物や土産物を買える市場。食事処も充実しています。
Things to be aware of (crowds, manners, seasonal precautions, etc.)
- 混雑:夏の海水浴シーズン、ゴールデンウィーク、お盆期間、週末は周辺道路や駐車場が混雑します。夕日狙いの場合も観光客が集中するため早めの到着を。
- 安全面:海岸の岩場は滑りやすく、波が高い日は転倒や巻き込まれの危険があります。柵や立入禁止の場所には入らないでください。
- 上陸不可:円月島自体へは上陸できません。岸からの鑑賞・撮影にとどめましょう。
- 自然保護・マナー:ゴミは必ず持ち帰り、植物や岩を傷つけないように。周辺住民や他の観光客への配慮を忘れずに。
- ドローン使用:ドローンの利用は規制やマナーに注意。観光地・海岸では飛行が制限されている場合が多いので事前に確認してください。
- 天候・海況:荒天や高波時は景観が危険な場合があります。特に台風接近時は絶対に近づかないでください。
- 駐車・路上停車:景色の良い場所での路上停車や撮影のための違法駐車は迷惑行為になり得ます。指定の駐車場を利用してください。
円月島は短時間で見応えのあるスポットなので、白浜の他の観光地と組み合わせて訪れるのが効率的です。特に夕暮れ時の光景は印象的なので、天気予報と日の入り時刻をチェックして出かけると良いでしょう。

