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概要(歴史・特徴・魅力)
霧ヶ峰(きりがみね)は長野県茅野市・諏訪郡周辺に広がる高原(高原台地)で、八ヶ岳連峰の南側に位置する代表的な高原リゾートです。標高は1,400〜1,900メートル前後の高原が連なり、なだらかな草原と湿原が広がる風景が特徴。古くから放牧や夏の避暑地として利用され、近年は「ビーナスライン」と呼ばれる美しい観光道路の沿線として四季折々の景観を楽しめる観光地になっています。
魅力は広大な草原越しに望む八ヶ岳、富士山、中央アルプス・南アルプスなどの大展望、野草や高山植物(ニッコウキスゲなど)の群生、そして秋のススキ草原の雄大さ。風車や牧歌的な景観、湿原の散策路などが組み合わさり、ハイキング・写真撮影・ドライブ・サイクリングに人気です。
見どころ
- 車山(車山高原):霧ヶ峰を代表するピーク。山頂からの360度の展望は圧巻で、富士山や八ヶ岳が見渡せます。夏はニッコウキスゲ、秋はススキが美しい。
- 八島ヶ原湿原(八島湿原):高層湿原の散策路が整備され、季節ごとの植物観察やバードウォッチングが楽しめます。木道で湿原を間近に観察できます。
- ビーナスラインの展望ポイント:霧ヶ峰を横断する観光道路「ビーナスライン」からの展望は名物。途中の展望台・駐車場から雄大な景色を楽しめます。
- 高山植物・花畑:初夏のニッコウキスゲ、中〜高地の高山植物が季節ごとに咲き誇ります。花の見頃は例年の気候により変動します。
- 風車・草原の風景:草原に立つ風車(風力発電設備や観光用の風車)は景観のアクセント。朝霧や夕景が特に美しいです。
アクセス(最寄り駅・交通手段など)
- 電車+バス:最寄りのJR駅はJR中央本線・茅野(ちの)駅またはJR中央本線の上諏訪・下諏訪方面の駅。茅野駅からは路線バス(季節運行の観光バスを含む)やタクシーで霧ヶ峰・車山高原方面へ向かいます。夏〜秋のハイシーズンは観光バス(アルピコ交通など)が運行することが多いので、事前に時刻・運行状況を確認してください。
- 車:中央自動車道→諏訪ICまたは岡谷IC等を経由してビーナスラインへ入るルートが一般的。茅野市街地からはビーナスライン経由で約30分〜1時間程度(目的地や混雑状況による)。駐車場は主要スポットに有りますが、シーズン中は混雑するため早めの到着が望ましいです。
- 自転車・バイク:ビーナスラインはサイクリングやツーリングの人気ルート。標高差と交通量に注意し、装備と体力に余裕を持って計画してください。
滞在目安(所要時間の目安)
- 短時間の展望・撮影(駐車場→展望台など):30分〜1時間
- 八島湿原の散策(木道を往復):約1.5〜2.5時間
- 車山山頂往復ハイキング(片道の登り含む):約2〜3時間(体力とルートにより差あり)
- ゆったり観光+食事+複数スポット散策:半日〜1日(4〜6時間)
近隣スポット
- 車山高原(車山肩・車山湿原周辺)
- 八島ヶ原湿原(八島湿原)
- 白樺湖(しらかばこ)・蓼科高原(たてしな)周辺のリゾート施設
- 諏訪大社(上社・下社)— 諏訪地域の歴史・文化スポット
- 八ヶ岳(清里エリアなど)— 車でアクセス可能な人気山岳エリア
注意点(混雑・マナー・季節の注意など)
- 天候の変わりやすさ:高原は天候が急変しやすく、夏でも朝晩は冷えることがあります。レインウェア・防寒具を必携にしてください。
- 強風・日差し・紫外線:風が強い日は体感温度が下がります。逆に晴天時は日差しが強く、紫外線対策(帽子・日焼け止め)が必要です。
- 交通と駐車の混雑:ハイシーズン(夏の花の時期・秋の紅葉・ススキの見頃)は道路や駐車場が混雑します。早朝出発や公共交通機関の利用、駐車場満車時の代替手段を検討してください。
- 自然保護とマナー:湿原や草原の植物は傷みやすいので遊歩道から外れない、ゴミは持ち帰る、ペットはルールを守るなど自然環境への配慮をお願いします。
- 虫・マダニ対策:草地ではマダニ等のリスクがあります。長袖・長ズボン、虫よけスプレーの使用や帰宅後のチェックを推奨します。
- 冬季の道路・閉鎖:積雪期は道路の通行止めやチェーン規制が出ることがあります。冬に訪問する場合は道路状況・気象情報を事前に確認してください。
- 携帯電話・施設情報:一部で電波が弱い場所や施設の営業時間が季節変動するため、公式サイトや現地案内所で最新情報を確認してから訪れると安心です。
(補足)訪れる季節によって見どころや注意点が大きく変わります。春〜初夏は花、夏は避暑と高原散策、秋はススキや紅葉が見事です。ドライブで訪れる場合はビーナスラインの景観ドライブを十分に楽しめるよう、安全運転でお越しください。

