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概要(歴史・特徴・魅力)
九十九島(くじゅうくしま)は、長崎県佐世保市の西海岸に広がる大小約208の島々から成るリアス式海岸の群島で、豊かな自然景観が魅力です。名前の「九十九」は「たくさん」を意味する表現で、実際の島数は200を超えます。島々は波と風の浸食で形成された小さな樹木に覆われた無人島が多く、朝霧や夕焼け時には海面に浮かぶ島影が絵画のように美しく、昔から船乗りや画家、写真家を惹きつけてきました。
現在は「西海国立公園」の一部として保全され、観光資源として遊覧船や展望地、海のアクティビティが整備されています。佐世保港の近くに広がるため、港町の文化やグルメ(佐世保バーガー等)と合わせて楽しめるのも魅力です。
見どころ
- 九十九島パールシーリゾート:遊覧船乗り場や水族館(九十九島水族館 海きらら)、飲食店・土産店が集まる観光拠点。遊覧船「パールクィーン」などで島巡りができ、所要約40~60分のクルーズが人気です。
- 展海峰(てんかいほう):九十九島を一望できる代表的な展望台。海と島々が織りなすパノラマは特に夕景や春の菜の花、秋の澄んだ空気のときに見応えがあります。
- 九十九島水族館 海きらら:パールシーリゾート内にある水族館。地元の海を再現した展示やエイ・タッチコーナーなど、家族連れにもおすすめ。
- シーカヤック・SUP・フィッシング:島々の間を自分のペースで回れるアクティビティがあり、近距離の無人島上陸やシュノーケリングが楽しめるプランもあります(事前予約推奨)。
- 夕日・朝霧の風景:海面に映る島影や朝の霧が作る幻想的な景色は写真スポットとして有名。天候次第で雰囲気が大きく変わります。
アクセス(最寄り駅・交通手段など)
- 最寄り駅:JR佐世保駅(佐世保市中心)。
- 公共交通:佐世保駅・佐世保バスセンターから「九十九島パールシーリゾート」行きのバスが運行(所要約20~30分)。またはタクシーで約10~15分。
- 車:西九州自動車道や一般道を利用。駐車場はパールシーリゾートや展海峰に駐車場あり(有料・無料の区画があります)。
- 遠方から:長崎市からJRや車で約1時間程度、福岡(博多)からは列車や高速バス・車でおおむね1.5~2時間程度(移動手段・時間は便によるので事前確認を推奨)。
- 遊覧船発着:九十九島パールシーリゾートの桟橋から出航。クルーズの発着時刻・運航頻度は季節や天候で変わるため公式サイトで確認してください。
滞在目安(所要時間の目安)
- 遊覧船クルーズ:40~60分
- 展海峰での観賞:30分~1時間(写真撮影や散策含む)
- パールシーリゾート(水族館・ランチ)含めた半日コース:3~4時間
- クルーズ+シーカヤック等アクティビティ+周辺観光で満喫するなら1日コース:6~8時間
近隣スポット
- ハウステンボス:ヨーロッパ風のテーマパーク(車で約30~40分、路線バスあり)
- 三川内焼(みかわちやき):有田・波佐見に近い陶磁器の産地。陶芸館や窯元見学が可能(車での移動が便利)。
- 御船山楽園(みふねやまらくえん):四季折々の庭園(夜のライトアップが人気)。
- 佐世保市街地(佐世保バーガー):港町のグルメやショッピング、佐世保港の散策など。
注意点(混雑・マナー・季節の注意など)
- 混雑時期:ゴールデンウィーク、夏休み、紅葉や桜のシーズン、連休の夕方は展望地や遊覧船が混み合います。混雑を避けるなら平日や早朝・夕方の時間帯がおすすめです。
- 天候と運航:海上の天候により遊覧船や海上アクティビティが欠航・中止になることがあります。特に冬の季節風や台風シーズンは要注意。出発前に運航状況を確認してください。
- 服装・準備:海風が強く冷えることがあるため薄手の防風着を用意すると安心。夏は日差し対策、冬は防寒を。海のアクティビティ参加時は濡れても良い服装・着替え、濡れ物用袋を準備しましょう。
- 自然保護・マナー:無人島での生き物採取やゴミの投棄は禁止。立入禁止区域や私有地には入らない、野生生物に餌を与えないなど地域ルールを守ってください。
- 安全:展望地の崖際は足元注意。遊覧船やカヤック利用時はライフジャケットを着用し、インストラクターの指示に従ってください。
- 交通手段の時刻確認:路線バスや遊覧船の時刻は季節で変動します。佐世保駅やパールシーリゾートの公式情報で最新時刻を確認してください。
九十九島は短時間でも美しい風景を楽しめますが、海や天候、自然保護に配慮して余裕を持った計画を立てるとより快適に楽しめます。