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概要(歴史・特徴・魅力)
猿橋(さるはし)は、山梨県大月市にある木造の観光名所で、深い渓谷と木造橋の組み合わせによる景観の美しさで知られています。名前の由来には諸説あり、「昔、猿が橋の代わりになって谷を渡った」「橋の構造が猿の手足のように見える」などの伝承が伝わっています。古くから人々の往来に使われ、江戸時代以降に整備・補修が繰り返されて現在の観光名所としての姿になりました。
特徴は、谷間に張り出すように組まれた独特の木造構造。桁(けた)を直接支えるのではなく、斜めに差し出した束(つか)と梁(はり)で支える工法によって、渓谷の両岸に立つ支持構造が視覚的な印象を生み、写真映えする景観を作り出しています。春の桜、秋の紅葉時期は特に人気が高く、多くの観光客や写真愛好家が訪れます。
見どころ
- 橋そのものの構造美:木組みの技術と渓谷に張り出すフォルムは必見。近くで見る迫力と遠景で見る佇まい、両方楽しめます。
- 渓谷の景色:上流・下流に広がる岩肌や川の流れ、季節ごとの植生が美しく、特に秋の紅葉は絶景です。
- 写真スポット:橋の真正面や少し離れた高台からのアングル、橋の上からの俯瞰など、時間帯によって違った表情が撮れます。早朝の霧や夕暮れの逆光も魅力的です。
- 周辺散策:橋を渡った先の小径や展望スペースから別角度の景観が楽しめます。近隣には桜や遊歩道が整備された場所もあります。
- 地元の土産・軽食:周辺の売店や茶屋で地元の特産品や軽食が楽しめます(営業時間は季節で変動)。
アクセス(最寄り駅・交通手段など)
- 電車:JR中央本線「猿橋駅」下車、徒歩約5〜10分。駅から案内表示に従って進むとわかりやすいです。東京方面からは中央線の快速・各駅停車利用でアクセスできます(特急・快速の停車状況は列車により異なります)。
- 車:中央自動車道「大月IC」から国道や県道を経由して約15分程度(交通状況により変動)。現地周辺に駐車場がありますが、台数に限りがあるため混雑時は早めの到着がおすすめです。
- バス・タクシー:最寄り駅(猿橋駅・大月駅)からタクシー利用も便利。大月駅からは路線バスが運行されていることがありますが、本数が少ないため時刻表の確認を推奨します。
滞在目安(所要時間の目安)
- 短時間観光:橋の見物と写真撮影のみなら約30分〜1時間。
- ゆっくり散策:周辺の展望スポットや売店を回る場合は1〜2時間。
- 撮影・撮り歩き:早朝・夕方の撮影や周辺散策を含めると2〜3時間ほど見ておくと安心です。
近隣スポット
- 大月市内の観光地:富士山の眺望スポットや秩父多摩甲斐国立公園の入口に近く、自然散策やハイキングルートが多数あります。
- 周辺の温泉施設:日帰り温泉や旅館が点在し、観光の疲れを癒せます(車移動での利用が便利)。
- 歴史・文化施設:大月市内の資料館や地元の史跡など、地域の歴史に触れられる場所があります。
- ドライブコース:中央道を利用した周辺観光(河口湖・甲府方面)との組み合わせもおすすめです。
注意点(混雑・マナー・季節の注意など)
- 混雑:特に紅葉シーズン(10月下旬〜11月)や桜の季節、週末・祝日は観光客が集中します。混雑時は駐車場が満車になりやすいので公共交通機関の利用や早朝の訪問を検討してください。
- 安全・マナー:橋は歩行者専用の木造構造です。走ったり、欄干に寄りかかったり、登ったりするのは危険です。小さなお子様連れは目を離さず手をつないで歩いてください。
- 悪天候時:雨天や冬季の凍結時は床板が滑りやすくなります。滑りにくい靴と防寒対策を。増水時は流れが速く、河原へ下りるのは危険です。
- 撮影時の配慮:多くの観光客が訪れるため、三脚や大きな機材を使う際には周囲に迷惑をかけないよう配慮をお願いします。ドローン飛行は周辺規制や安全上の理由で禁止されている場合がありますので、事前に確認してください。
- ごみの持ち帰り:ゴミ箱は限られていることが多いため、ごみは持ち帰るか指定の場所に捨てるなどマナーを守りましょう。

