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概要(歴史・特徴・魅力)
はての浜(はてのはま)は、沖縄県久米島町の東側沖合に浮かぶ砂州(砂の島)で、白く細かい砂浜と透明度の高いエメラルドグリーンの海が特徴の無人島です。珊瑚の破片や石灰質の砂が波と風で堆積してできた砂州で、潮の満ち引きや季節、天候により形や広がりが変わるのも魅力の一つです。島自体に常設の建物や設備はなく、自然そのままの景観が残っているため「南国の楽園」を体感できる人気スポットになっています。
見どころ
- 透明度の高い海:シュノーケリングでカラフルな熱帯魚やサンゴ、海底の美しい砂紋を楽しめます。
- 砂浜ウォーク:広がる真っ白な砂浜を歩き回るだけでも非日常感が味わえます。波打ち際で写真撮影をする人が多いです。
- 写真映えする風景:青空、白砂、浅瀬のグラデーションは撮影スポットとして人気です。アイランドフォトやウェディング撮影で利用されることもあります。
- 海の生きもの観察:季節によってはウミガメや小型のサメ、色とりどりの魚群が見られることがあります。ガイドツアーなら見どころを案内してくれます。
- グラスボートやダイビング:ガイド付きのグラスボートで海中観察、あるいは近海でスキューバダイビングを楽しむツアーもあります。
アクセス(最寄り駅・交通手段など)
はての浜へは公共交通機関で直接行くことはできません。基本は久米島本島からのボート(定期便ではなく日帰りツアーやチャーター船)で向かいます。
- 東京・大阪などから:まず那覇空港へ。那覇から久米島へは航空便(久米島空港行き)があり、所要時間は約30〜40分(便により変動)。
- 久米島到着後:久米島空港から久米島港や各ツアー集合場所へはタクシーやレンタカーで移動します(移動時間は数分〜20分程度、集合場所により異なる)。
- はての浜へ:久米島から出る現地のはての浜ツアー(観光船・チャーター船)に参加。船の所要時間は海況や出発地点により異なりますが、おおむね15〜30分程度が一般的です。
- 注意点:はての浜行きは天候・海況に大きく左右され、場合によっては欠航や行程変更があります。事前にツアー会社へ問い合わせてください。
滞在目安(所要時間の目安)
- はての浜のみの日帰り:半日〜約3〜4時間(船での移動時間・自由時間含む)。シュノーケリングや散策、写真撮影をゆっくり楽しむなら3時間前後が目安。
- 久米島観光を兼ねる場合:はての浜+島内観光で1日コース(終日)。久米島に宿泊する場合は翌日ゆっくり離島観光もおすすめです。
近隣スポット(久米島のおすすめ観光地)
- 畳石(たたみいし):六角形の石柱が並ぶ自然の造形で名所。写真スポットとして人気。
- 比屋定バンタ(ひやじょうばんた):断崖の展望台。太平洋を一望できる絶景ポイント。
- イーフビーチ:久米島の代表的なビーチの一つで、海水浴やマリンアクティビティが楽しめます。
- 久米島博物館・民俗資料館:島の歴史や文化を知るのに便利な施設(開館状況は事前確認を)。
- 地元の飲食店・市場:久米島ならではの海産物や郷土料理(例えば久米島そば、海ぶどう)を味わってください。
注意点(混雑・マナー・季節の注意など)
- 設備がない:はての浜にはトイレ・売店・日除け設備がありません。飲料水、軽食、日よけ(帽子・長袖・ラッシュガード)、タオル、救急用品などは必ず持参してください。
- 自然保護とマナー:珊瑚や貝殻を持ち帰らない、海中でのサンゴ踏みつけを避ける、ゴミは持ち帰るなど、自然を傷つけない行動を心がけてください。
- 潮汐と海況:潮位で砂州の広さが変わり、満潮時は一部が水没することもあります。海況が悪い日は渡航不可になることがあります。ツアー会社の判断に従ってください。
- 健康・安全:強い日差しと反射で日焼けしやすいため、こまめな水分補給と日焼け対策を。船酔いしやすい方は事前に酔い止めを服用してください。海の流れ(リップカレント)や浅瀬の波に注意。
- 季節的注意:夏季は海水浴シーズンで混雑するほか、台風シーズン(主に夏後半〜秋)は欠航や安全確保のための中止が増えます。ウミガメの産卵シーズンはエリアに配慮が必要です。
- ドローン撮影など:無人島のため規制やマナー上の制約がある場合があります。撮影前にツアー会社や自治体の規則を確認してください。
はての浜は手つかずの自然が残る特別な場所です。訪れる際は安全と環境保護に留意しつつ、透明な海と白い砂浜が織りなす美しい景観をゆっくり楽しんでください。

