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概要(歴史・特徴・魅力)
登別地獄谷(のぼりべつじごくだに)は、北海道登別市にある代表的な温泉地「登別温泉」の源泉地帯で、火山活動によって蒸気や硫黄を含む熱泉が噴出する荒涼とした谷です。古くから温泉供給の中心として利用され、硫黄の匂いと蒸気が立ち上る景観は「地獄」を想起させることから「地獄谷」と呼ばれます。地熱活動のダイナミックさが間近で感じられるため、観光客に非常に人気のスポットです。
見どころ
- 遊歩道からの眺望:整備された遊歩道(約30~40分で一周できるコース)を歩きながら、噴気孔や湧き出る泥湯、白煙の立ち上る谷を間近に見ることができます。写真撮影スポットが多数あります。
- 大湯沼(おおゆぬま): 地獄谷の近くにある大きな熱湯沼。硫黄分を多く含む鮮やかな色合いが特徴で、周囲に広がるスチームと合わせて迫力ある景観を作り出します。
- 地獄谷展望所: 谷全体を見渡せる高台の展望スペース。天候や季節によって表情が変わります(朝霧や冬の雪景色が特に美しい)。
- 温泉街と足湯: 周辺の登別温泉街には足湯や日帰り入浴施設、温泉饅頭などの土産店が並び、散策も楽しめます。
- 野生動物や植生: 火山地帯ならではの耐熱性植物や、運が良ければ周辺の林で野鳥を見ることもできます。
アクセス(最寄り駅・交通手段など)
- 最寄り駅: JR室蘭本線「登別駅」または「東室蘭駅」(登別駅が一般的)。
- 鉄道+バス: JR登別駅から登別温泉行きの路線バスで約15〜20分(バス停は「登別温泉」)。バスは季節で本数が変わるため時刻表を事前確認してください。
- 高速バス・空港から: 新千歳空港から登別温泉行きの直通高速バスが運行されていることがあります(所要約60〜90分)。または空港→札幌→JR乗換えでのアクセスも可能です。
- 車: 道央自動車道の登別東IC/登別西ICから約20〜30分。駐車場が近隣にあり(有料または宿泊者無料の場合あり)、車でのアクセスは便利です。
- 徒歩: 登別温泉街の中心部から地獄谷までは徒歩でアクセス可能(宿泊先から10〜20分が目安)。
滞在目安(所要時間の目安)
- 地獄谷の散策:所要約30分〜1時間(写真撮影や展望をゆっくり楽しむ場合は1時間程度)
- 温泉街と合わせて観光:半日(2〜4時間)
- 温泉入浴や周辺施設を含めたゆったり観光:1日(温泉でのんびり過ごす場合)
近隣スポット
- 登別温泉街: 日帰り入浴施設、旅館、土産店、足湯など。温泉街散策が楽しめます。
- 大湯沼: 地獄谷に近接した大きな沼。硫黄泉の風景が見どころです。
- 登別マリンパークニクス: 海の動物園。家族連れに人気です。
- のぼりべつクマ牧場: ロープウェイでアクセスするクマの展示施設(動物観察やエサやりが体験できます)。
- 登別伊達時代村: 江戸時代を再現したテーマパーク。忍者ショーや侍のパフォーマンスがあります。
- 有珠山・昭和新山エリア: 車で1時間程度の距離に火山観光スポットがあり、合わせて訪れるのもおすすめです。
注意点(混雑・マナー・季節の注意など)
- 安全対策: 湯気が立ち込める箇所や熱湯が流れる場所があるため、遊歩道から離れないこと。岩場や立ち入り禁止区域には入らないでください。やけどや中毒の危険があります。
- 硫黄のにおい: 硫黄臭が強い場所があるため、匂いに敏感な方や呼吸器疾患のある方は注意してください。
- 服装・靴: 歩きやすい靴での散策を推奨。雨天や冬期は滑りやすくなるため、防寒・滑り止め対策を行ってください。
- 季節ごとの注意: 冬は積雪と凍結で遊歩道が閉鎖されたり見通しが悪くなったりします。春〜秋が観光のハイシーズンで、紅葉時期や連休は混雑します。
- マナー: ゴミは持ち帰り、自然環境や施設に配慮してください。無断で水や泥を採取しないこと。
- ペット: ペット連れでの散策は可能な場合がありますが、周囲の迷惑にならないようリード着用や糞の始末を徹底してください。施設によっては入場制限があります。
- 周辺施設の営業: 温泉施設や飲食店は季節や曜日で営業時間が変わるため、当日の営業状況を事前に確認してください。

